綾瀬駅前診療所

こちらは、足立医療生活協同組合 綾瀬駅前診療所です。
当院は、東大病院出身の医師による漢方外来、心療内科を中心にした、内科系の小さな診療所です。

東京都足立区綾瀬4丁目9-24 大室ビル 3F
地下鉄千代田線綾瀬駅から徒歩3分
Tel:03-3629-5841


*3月1日より、本年4月~6月の心療内科外来の新患受付を再開します(予約が一杯になった時点で受付を停止し、次は6月1日より7月~9月分の受付をします)。薬物療法ではなく、認知行動療法やマインドフルネスによるオンライン・カウンセリングに取り組みたい方の受診をお勧めします。
*R5年11月より、『社交不安症 神経・認知・行動療法センター』をスタートしました。社交不安症のオンライン・カウンセリングを希望される方は、こちらの方が予約が入りやすいので「認知行動療法によるカウンセリングのご案内」のページからお申込み下さい。

アクセス

東京メトロ千代田線
JR常磐線「綾瀬駅」西出口 徒歩3分

綾瀬駅の西出口を出ると、目の前にパチンコ屋さんがあります。
交差点を渡り、パチンコ屋さんの通りをまっすぐ進むと、一つ目の角にお蕎麦屋さんがあります。
そこを左に曲がると、焼きとん屋さんが見えます。

焼きとん屋さんを過ぎると「大室ビル」の入り口があります。
入り口を入って3階までお越し下さい。階段・エレベーターを上がってすぐの、1つめのドアが当院入り口です!

診察時間

曜日・時間帯によって担当科が異なります。ご確認の上お越しください。

☆受付時間:
 午前 09:30~12:15
 午後 (月・水) 14:00~16:45
    (火・金) 15:00~17:30
☆木曜・土曜午後・日曜・祝日は休診です。

漢方外来のご紹介

漢方外来は、月曜(午後)・火曜(午前)・水曜(午前・午後)・金曜(午前)・土曜(午前)です。予約は初診のみ受け付けていますが(TEL:03-3629-5841)、予約なしにお越しいただいても一向に構いません。

漢方エキス製剤の在庫が豊富で、煎じ薬にも対応しており(すべて健康保険扱い)、患者様のさまざまな愁訴にお応えしています。

当診療所の漢方外来は、診療所の開設(昭和55年4月、安形惣司による)とほぼ同時期に、時代に先駆けて開かれ、比嘉邦雄、高雄祐三、梁哲宗そして永井良樹に引き継がれ今日に至っています。


漢方の魅力

漢方の魅力の第一は、体にやさしい自然の植物、鉱物、動物由来の生薬にて病気を治すことです。副作用をあまり気にせず、安心して長期間服用することができます。

漢方の魅力の第二は、ひとりの医師が患者様が抱えるいくつかの病気のそのどれにも対応することが可能なことです。いくつかの病気を抱える患者様は、それぞれの病気のために複数の医療機関に通院することなくひとりの漢方医のもとに受診するだけで事が足りることです。

漢方の魅力の第三は、西洋医がお手上げの病気もしばしば完治させることができることです。たとえば糖尿病性足壊疽という難病がありますが漢方治療によって完治させることが可能です。西洋医学的に不治の病気であっても漢方の世界では不治であるとは限らないのです。

当院漢方外来の対象の疾患

脳・神経疾患:頭痛、脳血管障害後遺症、三叉神経痛、顔面神経麻痺、ギラン・バレー症候群、重症筋無力症、不眠症、神経症、てんかん、うつ病、自律神経失調症など

呼吸器疾患:感冒、インフルエンザ、気管支炎、気管支喘息、気管支拡張症、肺線維症、非定形抗酸菌症など

循環器疾患:高血圧症、狭心症、心臓神経症、深部下大静脈血栓症、レイノー症候群など

消化器疾患:胃炎、胃もたれ、食欲不振、過敏性腸症候群、イレウス、虫垂炎、大腸憩室炎、潰瘍性大腸炎、慢性肝炎、胆石症、膵炎、下痢、便秘、痔核など

腎臓・泌尿器疾患:慢性腎炎、IgA腎症、ネフローゼ症候群、尿道炎、夜尿症、前立腺肥大症、頻尿、尿閉など

血液疾患:血小板減少性紫斑病など

代謝・内分泌疾患:糖尿病、痛風、肥満症、亜急性甲状腺炎など

外科・整形外科疾患:腰痛症、関節リウマチ、五十肩、肩関節周囲炎、変形性膝関節症、変形性股関節症、脊柱管狭窄症、腱鞘炎、バネ指、デスモイド腫瘍、ガングリオン、糖尿病性足壊疽など

皮膚疾患:蕁麻疹、湿疹、主婦湿疹、アトピー性皮膚炎、にきび、円形脱毛症、乾癬、掌蹠膿疱症など

産科・婦人科疾患:習慣性流産、姙娠中毒症、更年期障害、月経異常、月経困難症、乳腺炎など

小児科疾患:夜尿症、チック、登校拒否など

眼科疾患:ぶどう膜炎、視神経炎、緑内障、仮性近視、ドライアイ、麦粒腫など

耳鼻科・口腔外科疾患:耳鳴、咽喉頭異常感症、アレルギー性鼻炎、慢性中耳炎、メニエール病、耳管狭窄、副鼻腔炎、耳下腺嚢胞、耳下腺炎、顎下腺炎、舌炎、口内炎、シェーグレン症候群、ベーチェット病など

症候:冷え症、虚弱体質、のぼせ、口が苦い、訳もなく涙が出る、嗄声、肩こり、動悸、しゃっくり、手足のしびれ、精力減退、腹水、浮腫など

漢方外来担当医挨拶

伝統ある当診療所の漢方外来を担当している永井良樹です。

医学部を卒業して内科医となり、西洋医学にもとづく診療を一途に実践してまいりましたが、西洋医学の限界、たとえば専門性が高くなる一方でひとりの医師が診る領域が狭くなる、患者様の幅広い愁訴に十分に応えられるだけの医薬品が揃っていない、医薬品は製薬会社主導で開発されるものに限られ医師独自の工夫、努力によって編み出されるものではない、などの事に気づくようになり、そのようなことのない漢方の世界に徐々に足を踏み入れるようになりました。漢方によっても治せない病気ももちろんありますが、西洋医学で治せない病気が漢方で治せることをしばしば経験するにつけ、漢方の魅力にとりつかれてしまいました。

不治の病を治すことは本人のみならず、家族ひいては地域社会全体をしあわせにすることであるとの信念の下、東京大学附属病院にて22年間、日本赤十字医療センターにて5年間漢方外来を担当し、現在は東海大学付属東京病院にて漢方診療を行っています。当診療所には28年間余り勤続させていただいております。多くの方々に支えられ、今日に至りましたことを感謝申し上げます。
皆様のご来院をお待ちしております。

なお、第1・第3・第5土曜日の漢方外来は津谷喜一郎医師の担当です。

2021年11月吉日 永井良樹

<略歴>
1949年 広島県に生まれる。
1968年 淳心学院卒。
1974年 東京大学医学部卒。
1975年 東京大学医学部附属病院内科。
1985年 米バーモント大学/デューク大学留学。
1991年 宮内庁侍医。
1993年 東京大学医学部附属病院漢方外来。
2015年 日本赤十字社医療センター漢方外来。 2020年 東海大学医学部付属東京病院漢方外来。

厚生省(現・厚生労働省)薬事審議会委員、日本東洋医学会東京都部会長等を歴任
医学博士、日本東洋医学会専門医、国際東洋医学会理事、温知会幹事

心療内科外来のご紹介

心療内科外来は、火曜・金曜の午後です。初診は予約が必要です(TEL:03-3629-5841)。

精神科・神経科ではありませんので、統合失調症、躁うつ病、重症のうつ病、心的外傷後ストレス障害、パーソナリティ障害など、自己コントロールができなくなる病気は専門ではありません。

不安障害、うつ病性障害、心身症(ストレスが深く関わった身体疾患)などに対する心療内科医による薬物・面接療法と、カウンセラーによるACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)やMCT(メタ認知療法)を主とした認知行動療法(火曜・金曜、14:00~18:00、Zoomによるオンラインカウンセリング)を行っています。

【認知行動療法とは:もうストレスに負けない!】

認知行動療法によるカウンセリングは、火曜・金曜午後勤務の、心療内科医(熊野宏昭)と相談した上でのご予約となります。詳しくは、窓口または電話でお問合せください。

*新型コロナウィルスの感染拡大防止のため、R2年6月より、オンラインカウンセリングを継続して参りましたので、ぜひ安心してお申し込み下さい(R3/11/7)。

当院心療内科の対象の疾患

不安障害:パニック障害、広場恐怖(外出恐怖・乗物恐怖)、社交不安障害、特定の恐怖症、全般性不安障害、強迫性障害 など

うつ病性障害:うつ病、気分変調性障害 など

摂食障害:神経性食欲不振症、神経性過食症、肥満症 など

心身症:過敏性腸症候群、機能性ディスペプシア(神経性胃炎)、緊張型頭痛、片頭痛、甲状腺機能亢進症、糖尿病、メタボリック症候群、自律神経失調症 など

認知行動療法によるカウンセリングのご案内


*本クリニックの専門性を活かして、『社交不安症 神経・認知・行動療法センター』を運営しています。社交不安症のオンライン・カウンセリングを希望される方は、こちらのページを参照の上、予約申込みをして下さい。

認知行動療法(特にACTやMCT)によるカウンセリングを提供しております。カウンセリングでは、専門のカウンセラーがあなたの抱えている問題について、あなたと共同で問題の解決にあたります。原則として、1人の患者さんにつき主担当と副担当の2名の心理士が担当になり、毎回のカウンセリング後には、心療内科医の熊野も加わった治療チームのケースカンファレンスで、進捗状況や治療方針について検討していきます。

なお、当診療所は、早稲田大学人間科学研究科と連携する公認心理師の実習施設として、専門的な訓練を受けている大学院生を受け入れています。現在、新型コロナウィルスが猛威をふるう状況下で、臨床実習の機会を確保することは大変困難になっており、当診療所としてもできる限りの協力をしたいと考えております。

担当となる2名の心理士の少なくとも1名は、公認心理師かその受験資格を持つ者ですが、大学院生が担当になることもありますので、よろしくご承知おきください。

<オンラインカウンセリング料金表>

★オンラインカウンセリングは、保険適用外となります。
☆心理検査を行う際に別途料金(1000 円)がかかります(初回、3ヶ月に1回程度が目安)。

<オンラインカウンセリングにあたって>
*カウンセリングは火曜・金曜の14:00~18:00に行っています。
*カウンセリングは個別に行います。完全予約制になっておりますので、事前の予約が必要です。
*ご希望の方は、火曜・金曜午後勤務の、熊野医師を受診していただき、相談した上でのご予約となります。
*予約方法や、料金のお支払い方法、キャンセルの方法などについては、熊野医師との相談の際に説明をお聞きください。
*カウンセリングの初回では、カウンセリングの進め方、同意書の内容等についてご説明いたします。
*また、カウンセリング開始後も、熊野医師の診察を受けることは可能ですので、別日に綾瀬駅前診療所に受診してください。

院長挨拶

院長の熊野宏昭です。

1986年4月より2年間だけ除いて、こちらの診療所で勤務してきましたので、今年で36年目になりました。
1985年に東京大学医学部を卒業、救急部と内科での研修を終えて、1987年に、東京大学心療内科教室に入局し、以来ずっと心療内科臨床を続けて参りました。
その間、1995年10月~2000年3月まで、東北大学大学院医学系研究科人間行動学分野助手、2000年4月~2009年3月まで、東京大学大学院医学系研究科ストレス防御・心身医学(心療内科)助教授・准教授、2009年4月から現在まで、早稲田大学人間科学学術院教授を務めておりますが、こちらの診療所は毎週1回~3回、ずっと診療を続けて参りました(東北大学時代は、毎週、新幹線で往復していました)。
34年と言えばかなりの期間になりましたが、地域の皆様に支えられてここまで働き続けて来られたことを、大変ありがたく思っております。

当診療所の特徴は、小さいながら、心療内科を専門にする私以外にも、漢方、消化器内科、糖尿病・代謝内科、循環器内科の専門医が、長く地域医療に貢献してきたことだと思っておりましたが、医師不足のため、現在は、漢方外来と心療内科外来を中心とした診療を提供しております。
私が担当する心療内科では、時代に先駆けて1996年よりずっと、新進気鋭の心理士を配置することで、薬を使わずに心理行動面や生活面の改善をはかる科学的な治療法として近年注目されている認知行動療法が実施できる体制を、四半世紀以上に亘って提供し続けてきています。
認知行動療法は、不安障害、うつ病、不眠症などメンタルの不調に対してとても有効な方法ですが、それ以外にも摂食障害や、慢性頭痛、過敏性腸症候群、糖尿病などストレスが関わる身体疾患(心身症)にも高い効果が認められています。認知行動療法単独で、また薬物療法を補完する形でも用いられますが、長期的にはセルフコントロールする力を高め、医療に頼らないで毎日を過ごせるようになることを目指していきます。

2020年6月より、火曜日と金曜日の午後に、コロナ禍のような状況でも安心して受診していただけるように、主担当・副担当の2人体制による心理士のオンライン・カウンセリングを受けられる形にして、現在に至っております。今後とも、皆様のお役にたてれば幸いです。

2023年4月吉日 熊野宏昭

<略歴>
1960年 石川県に生まれる。
1979年 ラサール学園卒。
1985年 東京大学医学部卒。
1995年 東京大学博士(医学)取得。

東京大学心療内科医員、東北大学大学院医学系研究科人間行動学分野助手、東京大学大学院医学系研究科ストレス防御・心身医学(東京大学心療内科)助教授・准教授を経て、2009年4月から早稲田大学人間科学学術院教授、同11月に新規設立された早稲田大学応用脳科学研究所所長に着任。 2016年9月より2018年9月まで早稲田大学人間科学学術院副学術院長・人間総合研究センター所長を兼任。 心身医療「内科」専門医、公認心理師、臨床心理士。日本認知・行動療法学会元理事長・現副理事長、日本マインドフルネス学会理事長、日本不安障害学会副理事長、日本心身医学会評議員、他。